業務用エアコンには様々な種類がありますが、中でも天井型は広い部屋を万遍なく冷やすことができることから、ロビーやホールなどに多用されています。壁掛け型や配置型とは異なり、視界に入ることも少ないので室内が広く感じられるのも利点です。冷風を吹き下ろす形になるので室内の空気を循環させ、室温を一定に保つ効果が期待できます。メリットが多い天井型エアコンですが、一方で特有のデメリットがある事実は無視できません。
天井型の設置でもっとも注意すべき点として、機器の重さが挙げられます。業務用エアコンは出力が強く、長時間の連続使用にも耐えられるよう、頑丈な作りになっています。家電製品と比べるとサイズが大きく、重さもあることから天井に取り付ける際は補強工事が欠かせません。天井の建材が機器の重さに耐えられるよう、大掛かりな工事を行うことになります。
また、配線や配管の敷設状況によっては設置ができないおそれもあることから事前の確認が欠かせません。業務用エアコンの耐用年数は製品によって多少の違いはありますが、約10年で修理や交換が必要とされています。吊り下げ型なら留め具を外す程度の軽作業で済みますが、埋込型の場合はリフォーム工事並みの大掛かりな作業を行うことになるので注意します。埋込型はすっきりした見た目になり、室内がより広く見えるのが魅力的です。
反面、機器のメンテナンスや交換の際は非常に大きな手間がかかることから、長期的な視野でデザインを選ぶことが重要と言えるでしょう。
Leave a Reply